ドラム缶からの注油による「結露水混入」とエンジントラブル

2014年以降の排出ガス基準適合車やコモンレール式ディーゼルエンジンでは、環境性能向上のため高精度な燃料制御が行われており、微細な水分や埃の混入でもエンジントラブルを招きます。 本ページでは、実際に発生したトラブル事例と、当社運搬容器の特長・対策についてご紹介します。

事例紹介:「ドラム缶燃料による結露水混入」

なぜ混入するのか?
ドラム缶内部は夜間の外気温低下によって結露が発生。
結露した水はドラム缶底部にたまり、注油時に燃料と一緒に水(結露水)が混入します。
この水分がインジェクターなど燃料系統の重大なトラブル原因となります。
エンジントラブルの影響
コモンレール式ディーゼルエンジンでは水や埃の混入が故障に直結
インジェクター修理費用:100万円程度かかる場合も
大型車両だけでなく、建設機械・重機・漁船などもリスクあり

ドラム缶内部の結露のしくみ

水が底にたまり、注油時に混入する

高圧式燃料インジェクター

当社運搬容器の優位性・安心ポイント

LLDPE製(直鎖状低密度ポリエチレン)の特長
金属製タンクに比べて結露しにくい構造
 ➡︎結露リスクを大幅に軽減
最新ディーゼルエンジンへの燃料供給を前提に設計
 ➡︎高精度なエンジンにも対応
燃料フィルター比較写真
油圧ショベルの特定自主検査を実施した際の、交換直後の燃料フィルターの比較写真。 左は運搬容器のみで注油し続けた燃料フィルター、右は従来通りドラム缶またはポリ容器から注油し続けた燃料フィルターです。