今回の展示会では、2日目の30日午後に、弊社の近くにある大山文化センターで、林業と環境をテーマにした講演会「生物多様性と林業の可能性 ~ 自然資本を高める林業」を開催しました。
Small Planet(福岡県うきは市)の緒方美英子さんの司会進行で、日本林業技術協会(東京)の小島孝文理事長(元九州森林管理局長)、three tree(和歌山県田辺市)の中島彩代表(林政審議会委員)、㈱日田中央木材市場の諌本憲司代表取締役(NPO法人ひた水環境ネットワークセンター顧問)の3人に登壇していただきました。
小島氏は、国内外の環境に関する潮流を説明しながら、自然の損失に歯止めをかけ、反転・回復させる「ネイチャー ポジティブ」の考え方を林業の現場で取り入れる重要性を指摘した上で、「400年の歴史がある林業地である日田から発信していくことは意義がある」と強調されました。
中島氏は、27歳で林業の現場に飛び込もうとしたが、「女性」ということで就職に苦労したことや、広島、長野、兵庫で伐採の現場を経ながら、林業の先輩から教わった言葉や考え方を紹介。独立した現在は、効率よく木材が搬出できる皆伐を敢えて行わず、山主と関係を築き、小規模ながら木材品質の価値を高めることにこだわっており、次世代に森林を繋ぐことへの思いや覚悟を語られました。
諌本氏は、三隈川の水量増加を呼び掛ける活動に長年取り組んだ経験や合成洗剤が水中生物に与える悪影響をまとめた動画を紹介。現在、自社林での伐採に生分解性チェーンオイルの利用を勧めていることを説明されました。
各講師の話は、それぞれの視点から、自然との向き合い方や自然資本を大切にする林業の必要性を訴える内容でした。会場からは「荒れている山林をどうすれば再生できるか」といった多くの林業現場が抱える課題に関する質問もありました。
司会を務めた緒方氏は「地球の未来に思いをはせることができる林業という仕事の素晴らしさを感じました」と締めくくり、講演会は幕を閉じました。
弊社は、今後も林業における経済と環境の両立に関する提案・提言を続けて参ります。


